chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

エンターテイメントって、本質的にボランティアだろ

 
こちらのエントリーを読んで、なんだかなーと思ったので
 
ニコニコ動画の自縛 -- 少年少女科学倶楽部
http://scientificclub-run.net/index.php?UID=1201831446
 
CGMにおける作者が継続的な活動を続けていくために、しっかりした財政支援が必要というのはごもっとも。それがボランティア頼みではあまりにも不安だというのもごもっとも。実際、ボランティアによる活動で、長続きせずに消えてしまったものは無数にある。 
  
TVでプロのお笑い芸人やプロの歌手の歌に慣らされている人にとって、アマチュアセミプロの人たちの活動なんてきっとあまり見えていないんだろう。世の中には、ほとんど無報酬で音楽を演奏したり舞台をやったりしている人が沢山いる。無報酬どころか手持ち弁当に自腹を切って活動している人だって沢山いる。それは将来ビッグになって大儲けすることを企んでいるからだろうって? まぁ、それはそうなんだけど、それだけの人はだいたい長続きしない。ライフワークとして長年活動している人は、そりゃ売れて有名になるにこしたことは無いけど、お金や名声だけを目標に頑張っているんじゃない。
 
もし、目の前で、好きな人が、なんだか良く解らない理由で、めそめそ泣いていたとしよう。よくわからなくても、その人を励ましたり、あるいは話題を変えて面白い話をしてみたり、歌を歌ってみたりするかもしれない。そしてその人がもし、泣きやんで笑ってくれたら、これ以上のご褒美があるだろうか。
 
そこで「それじゃぁ今のサービス料は○○円ね」とマジな顔で料金請求するやつが居るとしたら、俺は狂っているとしか思えない。
 
ニコニコ動画は不特定多数の人に向けたサービスだが、基本はやっぱり、人と人との暖かい心のやりとりを積み重ねた上に、成り立っていると思うんだな。そこを大事にしたい。
 
お金は合理性を高めるためにあるもんだけど、人の心なんてどうにも非合理なもんだ。そこにお金をもちこめば、もめごとは起こる。本質が非合理なんだからこれはもうしょうがないわけ。
そこで腹をくくって、トラブルを乗り越えてでも商売するというのも一つの選択肢。
お金のやりとりを排除するのも一つの選択肢。
ニコ動は今、後者の方法を取っている訳だけど、この方法自体は昔から有る訳。 ぶっちゃけニコ動が潰れたってボランティアのエンターティメントは残る。
 
ボランティア頼みだから不安だというのは、人の心を信用できなくて不安だと言ってるのと同じに見えて、そりゃそうかもしれないが、だからといってお金に頼るというのも、なんだかなぁ。