chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

輸入食品の農薬記事サルベージ

 
危険?輸入野菜--引き上げられた残留農薬基準値
www.vege-labo.com/anzen/kiken_hikiage.html
消えてたので、キャッシュが消える前にサルベージしとくよ。
「農薬」を「添加物」と名前を変えて売り込むアメリカの話とか、そこまでするかw

厚生省は1968年、農薬の残留基準を5種類の農薬に初めて定めました。
当時、問題になった残留農薬に、
輸入レモンなど柑橘類に使われていた農薬OPP、TZBがあります。
米国で、鮮度を保つため収穫後に散布して用いられています。


当時厚生省は
「日本での使用は無許可の農薬だから、
それを使用した輸入柑橘類は食品衛生法違反」とし、
業者に輸入しないよう警告。廃棄・積戻しまでしました。
 

これに怒り狂った米国は
「日米レモン戦争」とまで呼ばれた強い圧力を政府にかけ、
その結果、残留を合法化するために、
農薬のOPPとTZBを「添加物」とすることになりました。

 
この「全面敗北」以降、厚生省は
「見ざる、言わざる、聞かざる」を決め込み、

・輸入食品から日本で無許可の物質が見つかっても、
輸出国で農薬扱いなら「食品添加物」でないので、
取り締まり対象外

・使用が
「カビ等による食物の腐敗又は変敗の防止を直接の目的」
でなければ対象外

などと、残留農薬問題に手を出さないようにしていました。

 
北海道消費者協会が1999年、
市販のパン20品目の残留農薬の検査を行いました。
北海道産小麦100%のもの6品からは農薬が不検出。
北海道産小麦を使用(他の小麦も混じっている)のもの1品からは検出、
残りの13品のパンからは全て検出。


全14品のパンから共通して検出された二つの農薬は、
有機リン系の毒ガスのサリンと同種の薬理作用。
慢性中毒では免疫やホルモン系、自律神経に異常を起こし
環境ホルモンの疑いが持たれています。
貯蔵庫や船倉で害虫駆除で用いられています。


日本では収穫後は使えませんので、
農薬残留輸入小麦⇒小麦粉⇒パン
という汚染のルートが推測されました。

残留数値は北米産小麦の9割に0.01〜0.73ppmです。
1993年に厚生省が設けた麦での残留基準は8.0ppmですから、
違法ではありません。
しかし1992年当時、環境庁が設けていた基準値は、
麦類では日本の農薬使用方法を前提として0.5ppm。
その16倍の8.0という数値にまで残留基準が引き上げられているのです。


これは、育成中には農薬使用量は少なくても
ポストハーベストを行う米国産、カナダ産小麦を救済するためです。