chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

余談 ニコニコ技術部の「はちゅねミク」

 
調子にのってもう少し続けます。これも「ねとすたシリアス」からのネタ。

 
初音ミクのAR(仮想現実)の話題のあたり、ニコニコ技術部が「初音ミク」をよくモチーフにしている理由が理解されてないのは意外でした。確かに、なんでニコマスや東方やその他のキャラじゃなくて、「初音ミク」や「はちゅねミク」なのか?
 
なんでって、私なんかはそんな説明なんか受けなくたって、ニコニコ技術部の動画を見てただけで普通に、この流れを理解出来ていると思ってますけど・・・。いわゆる「空気を読む」ってやつですか。普段、空気読めないやつで通ってる私なのに(笑)。
とはいうものの、改めて考えてみるに、今まで改まってこの件について何か誰かと議論した訳でもなければ、誰かの解説や主張を読んだわけでもなくて、その根拠ってものすごく心もとない。・・・ので、ちょっと纏めておきます。ツッコミ歓迎。なんでニコニコ技術部では初音ミクやはちゅねさんがモチーフによく取り上げられるのか?
 
(1)もともと昔から、技術系オタクとDTMは相性がよい。
意外に思われるかもしれませんけど、こういうことです。もともとピアノを習っていたりして上手にピアノを演奏出来る属性の人は、普通に曲を演奏して多重録音で音楽制作することができます。パソコンに頼る必要性が低い。一方、仲間に声をかけてバンドをやったりするようなアプティブな人にとっても、ちまちまパソコンで音楽制作するという作業は、あまり好まれない。・・・ということはつまり、部屋に閉じこもってパソコンでコツコツDTM制作をやるような人のうち、結構な割合の人というのが、上手にピアノが演奏できるわけでもなければ、仲間に声をかけてバンドをやったりするタイプの人でもなかった訳です。 想像してみてください。部屋に閉じこもってパソコンでコツコツDTMをやるような人・・・すっごいオタクじゃないですか。それも、技術系の、理系のオタク。文系の人にはパソコンとかシンセサイザーとかはハードルが高いですからね。理系のオタクですよ。
 
(2)しかし、技術系オタクには音楽的才能が無かった。
例外もありますよ。何百人に1人とかの割合では、技術系オタの中にもすごいセンスの良い人が居てその道でプロになったりした人もいるとは思います。でも、大半の人は、散々苦労していろいろ試行錯誤した挙句、「あぁ・・・やっぱり俺には音楽の才能なんて無いんだ・・・・orz.」という挫折を味わうハメになります。
 
(3)挫折経験のある技術系オタクがDTMブームを側面的に支援→ニコニコ技術部
いや、解んないですけどね。具体的にニコニコ技術部初音ミク関連動画をUPしている人たちから、過去にそういう挫折の経験があったのかどうか、直接的に話を聞いたことは無いです。個人的な思い込みかもしんない。けど、解るんですよ。たぶん間違いない。だってさぁ、そんな、過去の挫折の話なんか、おおっぴらに人に話してキズを舐めあうみたいな、そんなことしたくないじゃないですか。だからあえて誰もそこにツッこまないし、古キズを晒すような事もしないんですけど、たぶん間違いない。挫折経験のある人達が支えてる。
 
だから、このニコニコ技術部内における「初音ミク」「はちゅねミク」関連の活動と言うのは、いわゆる「キャラ萌え」みたいなものとは中身がちょっとちがうんですよ。技術系の人で、昔DTMにチャレンジしたけど、苦労して苦労して、結局挫折しちゃったという人たちが、今頑張っている人たちを応援する、という気持ちが、「初音ミク」「はちゅねミク」をキャラとして使用するにあたっての共通のベースになっていると思われる訳です。才能がある人達ももちろん応援するし、才能が無くて苦労している人たちにも、心からエールを送っている。挫折経験があるからこそ出来る事ってのもある訳だ。はちゅねさんがネギを振るのがなんでお約束なのかというと、背景には、そういう気持ちがあるからだろうと思います。