社会人になってからずっと1人暮らしをしている。その前は寮暮らしだった。寮は、食事で同級生と顔を合わせる以外はほぼ1人ぐらしと同じだったから、そういう意味では約30年ほども1人ぐらしをしていることになる。
そんなに長い間、1人ぐらしでやってこれた理由は、1にも2にお音楽のお陰だ。これは間違いない。音楽に頼るようになったきっかけは、小学校の頃、夜、両親の帰りが遅い時、歌を歌って寂しさ・怖さをまぎらわしていたことにさかのぼる。街灯も無いような暗い夜道を1人でお使いに行くのも、歌を歌いながらだったら怖くなかった。歌を歌いながらだったらたいていの事は乗り越えられる気がした。
「歌は友達だ~♪ 歌は太陽だ~♪ 」
そして今に至る。
それが良かったのか悪かったのかは解らない。もし歌に頼らず、「さびしいから誰かそばに居て!」ってHelpを出す子供だったら、そしてそういう大人だったら、もうちょっと人付き合いの良い大人になって、結婚して普通に家庭をもっていたかもしれない。自分が独身である理由の1つも音楽なのだ。
ここまできて、いい歳になってしまった以上、自分は死ぬまでこの調子なんだろうなと思う。
そういう自覚があるので、自分は、「何か妙な物に依存して生きている人」というのを見た時に、依存する理由もちょっと解ってしまうのである。解りたくないけどな。