最近、アニメを見ていない。正確に言うと、試しに見てはみるんだけど、見ていられない。
なんというか、「アニメというのは、苦労してない人たちが作って、苦労してない人たちが見るものになってしまったな」という気がする。
おそらくこれは世代問題的なことで、おそらく歴史は繰り返されていて、自分が子供の頃に見ていたアニメも、当時のオッサン達には同じような印象を持って見られていたのかもしれない。
しかし1970年代のアニメを今見返すと、それはそれですごく変。ただ言えるのは、登場人物やその描かれ方のバリエーションの幅が広かった。だから、いくつかアニメを見ればその中に感情移入できるキャラを見つけることができた。
今のアニメで不満なのは、想像で描かれた登場人物に、似たような人が多すぎ。マンガだと、エッセイ系のマンガはまだ読める。筆者本人の人間性がストレートにそこに出ていて「生きてる」感じがする。一方、空虚な作り話のセリフが並ぶ「転生もの」の話とかはほんと無理。
なんというか、俺だって人間なので人の好き嫌いはある訳で、特に「転生もの」やなんかに出てくる登場人物が、ことごとく俺の嫌いなタイプの人間な訳だよ。悪夢でしかない。なんでよりによってそんな「俺の嫌いなタイプの人間」ばかりが登場するようなアニメが大量に作られてしまうのか不思議なレベル。これは因果関係が逆なんだろうか。むしろ嫌われているのは俺の方、と思って状況を納得すべきなんだろうか。