chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

LightRoom解説ネタ

 
以下、動画用朗読原稿
 
えー、この動画ではですね、アドビのLightRoomの使い方を解説してみたいと思います。す。
 
どういう人向けかというと、趣味で写真を撮る人、特に、コスプレの写真とか取る人に見てもらいたいなぁと思って造りました。ちなみに私は写真はほぼ素人で、独学で少し勉強した程度で、人に偉そうに言えるレベルでは全然無いんですけど、それでも、このツールすごいので、写真を趣味でやるような人にはぜひ知ってもらいたいなと思います。別にアドビの回し者ってわけでも何でもないし、もちろんお金とかもらってないんですが、なんでこういうのをUPしようと思ったかというと、コスプレの写真を撮って、Webに上げてくださる方、沢山居らっしゃるじゃないですか。わたしもそういうの好きで、たくさん見ますし、コスROMとかたくさん買ってるんですが、コスプレイベントの写真て、なかなか上手に撮れないですよね。撮れないんですよこれが。ほんとうに難しい。で、その、ちょっと残念な感じになっちゃった写真をですね、このLightRoomっていうソフトを使うと、いい感じに仕上げ直す事ができちゃうんですよ。で、その、どんな感じかっていう、取っ掛かりの部分を、少しだけ説明してみたいなと思います。

 
LightRoomとは要するに何なのか、という事を一言でいうと、「写真の色調を整えて最終仕上げをするソフト」です。有名な「フォトショップ」というソフトは知ってる人多いと思いますが、その姉妹製品です。正式名称は「アドビ フォトショップ ライトルーム」。ウィンドウズでもMACでも使えます。一見、フォトショップと比べると、できることが地味なので、なんだそれだけか、という感じで、国内ではあまり注目されてない状況ですね。日本語の詳しい解説書も、amazonにやっと1冊あるぐらいです。その辺の本屋さんで探しても、たぶん見つかりません。
ところがですね、写真を趣味にしている人にとっては、これがとても役に立つツールなんです。ちなみに、他のフォトショップ製品でも、使い方次第でほぼ同じことができますが、LightRoomは、「写真の最終仕上げ用」に特化した造りになっていて、「写真の仕上げ作業」によく使う機能が、とても強力かつ使いやすくコンパクトに、まとめられています。
 
ではまず、手っ取り早く例を一つお見せしましょう。写真は GATAG | FreePhoto 1.0 http://www.gatag.net/ からお借りしました。こちらです
何かのイベントの写真ですね。いい笑顔です。でも全体的にちょっと暗いですね。そらから、全体的に少しオレンジがかっています。こういうイベントの写真ではあまり照明に凝ることもできませんし、撮影条件のパラメータ設定に時間をかけることもできないので、なかなか明るさや色合いが思い通りにならなくて「微妙に惜しい」出来になってしまうことは多いですよね。でもイベントなので、撮り直す事もできません。
そこで、この写真を、LightRoomを使って、全体の色調を整え直します。使用後がこちら
(写真を差し替え)
使用前・使用後を比較してみましょう
(Before・Afterを交互に入れ替え)
この差を見て、「どーってことないじゃん」て思った人は、この先見ても意味無いです。「お、このテクニックは俺も知りたい」と思った人は引き続き見てください。「それ、俺が今使ってるツールでもできるからLightRoomなんてイラネ」って人は、他のツールとどう違うのか、ちょっと見てみて頂ければと。
 
このツールを立ち上げると、こんな画面になります。今販売しているのは3.0ですが、そこから無償で3.6までバージョンアップできます。これは3.6の画面です。メインは2番目の「現像」っていう機能なんですが、この「現像」を行うには、まず最初に「ライブラリ」に読み込ませる必要があります。最初はちょっと面倒に感じるかもしれませんが、メリットもありますので、まずはこのツールの流儀に従って下さい。郷に入れば郷に従え。
 
ライブラリに読み込ませるのは簡単です。「ライブラリ」の画面に切り替えて、(説明画面)写真をドラッグ&ドロップすると、LightRoomに写真が表示されます。それで「読み込み」をクリック。同一フォルダの写真全部に手を加えたい場合は、このボタンで一度にまとめて読み込みできます。
 
次に「現像」に移ります。読み込んだ画像が下のバーに表示されますので、作業する写真をクリックして選ぶと、真ん中に大きく表示されます。デジカメの場合、RAWデータっていう、イメージセンサの生データを写真データに変換する作業を「現像」といいますが、jpgからでも大半の機能は使えます。ですので、必ずしもデジイチで撮った写真じゃなくても、iPhoneで撮った写真とかでも、色調を調整し直すことができます。
 
調整は右側に並んでいるツール類で行います。すごくたくさんあって、最初は何がなんだか解らないと思いますが、要するに、だいたい、上から順番に1つづつ調整していけばいい感じになるように並んでいる、と思って下さい。何気ないこのツール類の並びからして実はすごく気が効いているというのが、使っているとだんだん解ってきます。先ず最初は一番上の「色表現」という所から行きましょう。
 
ここに「色温度」と「色かぶり補正」っていうスライダーがあります。この調整は非常に微妙なもんなので、最適な所を見つけるのはなかなか難しいんですが、便利なツールがここについてます。スポイトみないなツール。ここをクリックして、写真の中のホワイトバランスの基準になる色を決めることができます。この写真だと、女性の服が白いので、そこから白色をもらいましょう。
すると、こうなります。
(Before・After)
 
ちなみに、背景のこのへんも白いですが、そこの白を取るとこんな感じ
(Before・After)
これはこれでアリですが、ちょっと肌色が不健康な感じですね。やっぱり前のこっちがいい感じ。
 
最終的には好みの問題で、どこの白を取ってもいいのですが、経験的には「日陰になっている白いもの」が比較的いい感じになります。厳密にやりたい場合は、基準となる白い板とかニュートラルな灰色をした板とかを撮影しておいて、基準にするのがプロです。ちなみに、白じゃない所をスポイトで取ると、全体の色調が壊滅します。何かの特殊効果にはアリかもしれませんが、それはこのツールの本来の使い方では無いですね。写真に白いものが何一つ写っていない場合は、しょうがないのでスライダーで調整していきます。
 
次に「階調」です。全体的に少し暗いので、「露光量」を少し上げましょう。すると、カメラの露光量を上げた状態をシミュレーションしたような写真になります。これだけだと、ちょっとこのへんが白飛びしちゃってますね。ありがちです。
なので、「白飛び軽減」ていうツールがそのすぐ下にあります。なんという至れり尽くせり。このスライダーを上げると、肌色や白い服の質感が戻ってきてバランスが良くなりました。
(Before・After)
 
次に「補助光効果」レフ板の効果をシミュレーションするようなツールです。これを少し上げてやると、影の部分が少し明るくなります。これは室内の写真なのでごく軽くかけるぐらいでちょうど良いですね。ちなみに、屋外で撮影したポートレート写真だと、このツールは非常に役に立ちますので、覚えておくといいですよ。
 
次の「黒レベル」は逆に暗い部分をより暗くしてメリハリを付けるツールです。女性のポートレートではあまり使わないですが、上手に使うとキリッと引き締まった写真になります。
 
だいたい、ここまでで大まかなバランスの調整は終了です。たったこれだけの作業で、こういう仕上がりの写真になります。 ね?簡単でしょう?
 
次に、個別にちょろっと色調の補正をしたい部分を調整していきますが、長くなるので今回はここまで。
 
つづく