chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

YMOの思い出

YMOが解散したのが1983年。それまでTVでちょこちょこ聞くことはあったが、まとまった形でちゃんと聞いたのは散開ライブ録音のFM放送が初めてで、カセットテープに録音して擦り切れるほど聞いた。

まさにこのライブ。ちょー懐かしい。

当時、YMOの何が斬新だったんだろう。一つはこれだけ大掛かりにシンセサイザーを多用する曲のライブをやってたバンド、というのが、YMOより前には居なかったような気がする。それから、ちょっとこのニュアンスはうまく表現できないのだけど、当時の「コンピューター」とか「シンセサイザー」とかいう言葉が持っていた近未来的なイメージを、音楽としてうまく具現化した、という所も大きいよね。ヤマハDX7を出したのがいつだっけ、と思ってwikipedia見たら1983年なのか。NECPC-6601も1983年あたり。シンセやパソコンが若者の憧れだった時代。初期のスターウォーズ3部作が出揃ったのもこの頃。
 
当時の「近未来的なイメージ」を視覚化したものといえば、やっぱ映画TRON(1982年)かなぁ。TRONの映像を見ながら音を消して、YMOなりHMOなりをBGMに充てるとしっくりきてしまう感じがなんとも。

 
「かつてコンピューターとかシンセサイザーとかいう言葉が持っていた近未来的なイメージ」
 
厄介だねコレ。
少なくとも現在、そんな幻想を抱く人なんて居ない。
そんな世界に放たれた、HMOはただの懐メロなのか? 懐メロじゃないとしたら、それは何?
 
=====================================
 
私はその後、シンセサイザーの電子回路についてはかなり勉強した。何か作ったかというと・・・ドラムマシンの音源みたいなやつ作ったっけ。ボタン押すとドラムやシンバルっぽい音が出るっていう。サンプリングじゃなくて純粋なアナログ回路でシンバルの音出すんですよ。大したもんですよ。私は組み立てただけですけど。
それから、リードオルガンを解体して、鍵盤の数だけタイマIC555をつないで音を出すという無謀なポリフォニックキーボードにチャレンジしたが、1オクターブ分ほど作ったところで蝿が飛ぶような音しかだせないことに気がつき撃沈www。黒歴史だわ。
 
幸い、当時はアナログシンセサイザーに関する電子回路の本が田舎の本屋でも入手できた。アナログシンセの回路っていうのは普通にアクロバットなことやってるんで、素子のことをかなりちゃんと理解してないと手も足もでない。学校の勉強なら寝てしまうところだけど、「これがあのmoogシンセの中身か!」と思えば興味もわくもんね。ここで勉強できたから、今俺は飯を食えている訳。ありがたやありがたや。そりゃCDぐらい買わないと、バチが当たるってもんだよね。
 
=====================================

TRONの予告編。配色でミクとリンを連想したw。ミクとネルでもいいかw
 

この辺を見ていると、初音ミクの機械と人を合体させたようなデザインも、この頃のデザインイメージの焼き直しにすぎないんじゃないか、という気もしてくる。技術は進歩したかもしれないけど、イメージが進化してなさすぎる。