chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

ボカロ曲をBGMにかけているメイドカフェはすぐ潰れるの法則?

もうちょっと正確に言うと、
 
「ボカロ曲をBGMにかけているメイドカフェは、短期間で潰れる割合が高い」
 
仮定ですよ。しかし仮定でも、毎日、ボカロ曲を聴いているファンとしては、こんなこと言いたくないんですけどね。
 
過去2年間ほどですが、定点観測的に秋葉原メイドカフェを回って見た結果、閉店してしまった店のうち、ボカロ曲がBGMにかかっていた店の割合が高いなぁ・・・と気がついてしまったんですよね。しかも、昨日行った比較的新しいお店4店舗のうち、2店舗でボカロ曲がかかっていたが、その2店に限って店としては非常に印象が悪く、客も少なく、どう考えても長続きするとは思えなかったのです。 ボカロ曲がかかっていること自体は「あぁこの店にもボカロファンが居るんだな」と解って嬉しく思う気持ちもあるんですけどね・・・。
 
 一方、長く続いている優良店ではボカロ曲はかかってない。これは偶然か必然か?
 
思いつくこと、その1:
ボカロ曲が流行りはじめたのはここ2年ぐらいの話で、それ以前にすでに有名店はそれぞれの店のキャラとか特徴が固まっていましたから、流行ったからといってほいほいボカロ曲をBGMにかけたりしない。なので、そう見える・・・のか?。新しいお店は色々と試行錯誤していること、あるいは後発だと知名度などで不利であるために閉店してしまっただけで、その中にたまたま「ボカロ曲をBGMにしてみる」という取り組みがあっただけ、かもしれない・・・と思いたいのだが・・・。
 
その2:
ボカロ曲を非常に嫌っている人、というのは少なからず存在するので、そういう客に敬遠されて売り上げ減になった?
そういう面もあるだろうけど、それだけじゃ説明できないね。アニメソングだってJPOPだってクラシックだってジャズだって、それぞれ好きな人もいれば嫌いな人も居る訳で、嫌いな人が来ない分、好きな人に集まってもらえれば店は成り立つはずだ。
 
その3:
じゃぁ、ボカロ曲をBGMにかければ、ボカロファンが集まる店になるのか?
 
問題はここなのよ。ここ。
 
知られているように、ニコ動にUPされているボカロ曲の多くはJASRAC信託されておらず、商用利用には個別に許諾が必要な状況。しかし、ニコ動ランキングで上位に来るような人気曲を雑多にかきあつめてBGMにしている店が、いちいち個別にその権利処理をしているとは思えない。十中八九は、無断で使用していると考えられる。
となると、無断利用していることがバレバレのBGMがかかっている店には、居心地の悪さを感じる人も居るだろう。熱心なボカロファンなら、なおさらだ。
 
つまり、2と3をあわせて考えると、ボカロ曲がかかっている店は、ボカロ曲が嫌いな客はもちろん、好きな客にまで敬遠されてしまっているのではないか?
 
その4:
そういう権利問題とかに無頓着な店は、結局、その他の点でも問題点が目立ちがち、なんだよね。
お店を経営するレベルの人であれば知ってるはずなんですよ。JASRAC信託されてない楽曲を無断で商用利用することは問題があると。しかし、「まぁ、そんなうるさい事をいう人も居ないし、まぁいっか。」とか思って、かけちゃう。本来やるべきことが、ちゃんとできない。仁義を切るべきところに、切らない。結局そういうお店は、スタッフの教育指導もなぁなぁで、店内の清掃や整理整頓もなぁなぁで、ピリッとせず、垢抜けない印象の店ばっかり、というのが実情。開店当初こそ、店が綺麗で新し物好きの客が来てくれるので回るが、あとはしりすぼみで閉店・・・。というパターンが繰り返されているのではないか。
  
どういう理由が支配的な原因なのかは解らない。もし4が支配的なのならば、BGMを正規のものにしたぐらいでは、同じ結果になるだろう。
 
ボカロファンとしては、「ボカロ曲をBGMにかけているメイドカフェはすぐ潰れる」なんて不名誉なことは間違っても言いたくないし言われたくないんですよ。なので、無断利用が疑われる店には問いただしてみる必要があるのかな、と思い始めてきました。「ボカロ曲がBGMにかかって嬉しい」なんて、のんきなことを言っている場合では無いかもしれない。
  
最近、カラオケの著作権料の処理について進展が見られましたが、あれはこういう店舗BGMとしての商用利用にも良い影響があるんでしょうかね? 
 
関連:
「作家が主役」の時代――JASRAC・部分信託で何が変わる? --- ASCII.jp
http://ascii.jp/elem/000/000/579/579159/
ボカロイベントの例が出ているので、カラオケになっているかどうかで飲食店のBGMの件も判断できるようになるのかな?