chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

で、お前はどうするのだ

チラ裏御免。
 
ネタ元:
NYTimes 「日本の若者は世代の障害に阻まれている」
http://anond.hatelabo.jp/20110129073446
 
翻訳有り難い。記事としてはよく出来ていると思う。プロの記事だ。
言っていることも解るつもりだし、この記事に対するいろんな人の反応もそれなりに理解できるつもり。
だが、自分の実感とは何か違うなぁ、と思って、それが自分自身に起因する問題なのか、そうじゃないのか、判断できずに居る。
 
表題にもある、「世代の障害に阻まれている」という話は、一般論としてはそうなのだろうとイメージするのだが、自分個人の感覚としては、そうは感じていない。
 
自分が今以上にビジネスで成功しようとする際に最初に障害になるのは、自分の体力であり、モチベーションであり、圧倒的に時間が足りないという事だ。
 
自分がやろうとすることを、年配の人に明示的に止められるということは全く無い。この事実からして、「世代の障害に阻まれている」と言ってしまうのは、少なくとも自分には全くあてはまらない。
 
言える事があるとするなら、ねずみ講のように人口が増え続けることを前提とした社会システムが成り立たなくなり、この「ねずみ講」が崩壊しつつあるということだ。このねずみ講の崩壊を加速させているのは、他ならぬ20代、30代が子供を多く作らない事に起因しているので、高齢者のせいにするのは筋違いだ。もっとも、子供をたくさん作ってねずみ講を延命させたところで、所詮はねずみ講。いつかは崩壊する運命にある。その崩壊を受け入れた上で、対応策を考えるほうが建設的だ。
 
賃金が上がらないのは高齢者のせいなのだろうか?これも違うと思う。今の20代、30代は、組織的に賃上げ交渉をするというような事をほとんどしてない。そんな交渉、するだけ無駄なのか?そんなことは無いだろう。毎日毎日朝昼晩、顔を見るたび挨拶がわりに「給料上げてください」ってみんなで言ってみたら良いと思う。
 
かといって、高い給料の代わりにストレスフルな仕事を押し付けられるのも、もう御免だ。質素に生活できるだけの収入があればいいや、と、お金に執着しなくなることで見えてくるものもある。
「歩のない将棋は負け将棋」という。日々の仕事を通じて感じることは、20代30代の誰もが「歩」になりたがらない国になってしまったことも敗因なんじゃないだろうか。今の日本は、「歩のない将棋は負け将棋」の「負け将棋」をやっているように見える。つまるところ、じゃぁお前はどうするのかと言われれば、自分は歩になるよ。
 
今の20代30代の趣味や嗜好が多様化したことも、全体として勢いが落ちたように見えてしまう原因の1つだと思う。先に「時間が足りない」という事を書いたけれども、同じような目標を持った人がもし大勢居れば、集まって組織的に動くことで、全体として足りない時間をお互いに補いあうことができる。昔の日本はそうだったのだろう。しかし、今はもう、多様化が進みすぎて、自分の周りに居る人を組織化することでは自分の時間不足を補うことができない。インターネットに期待するのは、この点の解決だな。