chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

今のコンテンツの200年後

 
同人誌とか、コスROMとかを見ていて、思ったのだ。
 
「これらの作品て、将来いつかは、著作権切れになって、パブリックドメインになるんだよな?」
 
・・・と。
 
著作権が死後どれぐらい保持されるかというと、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%91%97%E4%BD%9C%E6%A8%A9%E3%81%AE%E4%BF%9D%E8%AD%B7%E6%9C%9F%E9%96%93
ベルヌ条約」とやらによると、最低、死後50年となっているらしい。「最低」であるからして、80年とか95年とかいう運用がされている国もあるらしい。まぁそれでも、中学生が泉重千代さんぐらいまで生きたとして、そこからさらに100年後としても、今から200年後には、著作権切れ&パブリックドメインとなる訳だ。
 
コミケの本だと、見本誌が回収されるから、あれはおそらく、平和である限り200年後まで保管されてしまうんじゃないだろうか。戦争で東京が焼け野原になるとかでもない限り。どっちに転んでもおっそろしい話だなオイw。
 
ニコ動やYoutubeにUploadされている動画も基本的には、200年後にはほとんどの作品がパブリックドメインになっている可能性がある。200年後まで動画サイトが存続しているのかどうかということはかなり疑問だが、逆に全て消失して無くなっているなどという事も無いだろう。そこそこ話題になったような動画の多くは、何らかの形で200年後まで残る可能性が高いのではないか。
 
そうやって考えると、200年後のエンターテイメント業界というのは、すごいことになっているだろうな。今既に「青空文庫」というのがある訳だが、このまま行けば「青空コミック」「青空同人誌」「青空コスROM」「青空音楽」「青空動画」「青空ゲーム」とか、ありとあらゆる「青空○○」が全部そろっちゃう訳。
 
もっとも、例えば今、200年前の文学や絵画のうち、現在でも価値のあるものというのはごく僅かだ。ほとんどのものは時代の変化とともに価値を失ってしまい、せいぜい一部の専門家が何かを調査するのに見るかどうか、というレベルになる。おそらく200年後も同じ事だろう。
 
例えば手塚治虫のマンガを、今、なんの予備知識も無い人が読んで、エンターティメントとして成立するかというと、どうなんだろうなぁ。 手塚治虫でさえそうなんだから、(以下略
可能性としては逆に、死ぬまで全く評価されなかった漫画家が、死後、大人気になる、みたいなことも有りえるかもしれない。ゴッホみたいにさ。
 
コスプレ写真集とかコスROMはどうなるだろう。これはマンガよりさらに歴史が短いので予想が難しいが、「服飾」という枠組みの中の1つの試み、として捉えると、案外普遍性があるんじゃないかと私は思っているのだけどね。元ネタのマンガやアニメを知らなくても、見て楽しいコスプレって沢山あるじゃない。10年ぐらい前のコスプレ写真を見ると、流行ってるマンガやアニメの違いが時代を感じさせるけど、「そこにある楽しい雰囲気」というのは、本質的には今もあまり変わらないし、将来も変わらないだろうし、200年後も変わらない気がする。平和ならね。