はてブとかにバラけてる事を纏めとく。
・そもそも、経済政策として政府に出費を求める事が間違っている
政府の仕事は、世の中が効率良く回るような仕組みを作る事であって、政府が出費を増やす事で景気を良くしようなんていうのは、おかしい。しかも、政府にお金が余っている状況下ならともかく、借金で借金を返すような状況であるにもかかわらず、さらに借金して支出をふやして景気対策とか、根本的に何か間違ってる。
景気対策が必要なら、お金を溜めこんでいる個人や企業が、そのお金を使う事で景気対策になるようにすべき。そうじゃない?
お金を溜めこんでいる人が、なぜそれを使わないか、有りがちな理由としては
(1)老後の備え
(2)大震災などの災害への備え
将来、良質な老人介護のサービスを受けようと思えば、その費用は、これからかなり上がって行くはずだ。社会情勢から言って、これは仕方が無い。前提となる資源価格も上昇するだろうし。
災害への備えに関しては、地震保険や災害の際の保険を、もっと拡充すべき。50%までしか補償しないとか言ってるのを、100%にすべき。その結果、震災後の復興期にインフレが起こる可能性があるが、地震保険の代わりに預金していた人が一斉にそのお金を使ったって同じ事が起こるだろう。 100%補償にともなう弊害(災害時の財源不足で一時的に国債が増える、供給不足でインフレになる等)と、災害に備えて過剰な預金が増えておかしな融資(国債)が増える弊害と、経済効率の観点から見れば、前者のほうがましだ。そのための保険だろう。
・税金を払う余裕があるなら、払っておいた方が長期的には総額を減らせる。
なぜなら、無駄な金利を払わなくて済むから。減税しろ、国債増やせって言ってるのは、基本的に金貸しで稼いでる人たちの言い分だよ。それで金利以上の収益があるなら話は別だが、国債に関してそんな話は聞いた事が無い。(「収益とは何か」という定義によって結論が変わってくる点については、もう少し考える必要はある。)
・国債には裏付けとなる担保が不足している
仮に返済できる見通しが立つとしても、担保が不足している事が解っているのにそれを無視するって言うのは、普通なら不正。お金がなぜお金として価値のある物足りうるのかっていう事を無視して、安易に国債発行すればいいとか通貨発行益がどうとか言ってる人には困ったものだ。
・それでも国債を増やせという世論が強まるなら、株を買っといた方が良いかもね
国債を売っても、そのお金の行き先が無いから結局国債が買われる、なんていうのはちゃんちゃらおかしい。もし過度なインフレが起こったら、債権より株の方がインフレには強い。一度国債のお金が株に流れ始めたら、かなりのレベルまで行く可能性はある。それってバブルじゃねーかってのはそのとおりなんだが、現状が既に国債バブルな訳で。流れが変わり始めたら、誰にもコントロールできないだろう。そんな事になる前に、国債依存はほどほどにしておくべき。