毎日、不用品をガンガン捨てている。
今まで買ったも物のほとんどはゴミになるか、1/10ぐらいの価格で引き取ってもらうことになる。
20年経つと、いわゆる、ハードウエアのほとんどはゴミになるのだな、と身を持って実感する次第。
ビデオデッキしかり、ハンディカムしかり、TVしかり、ラジカセしかり、ギターしかり。
一方、CDとか、写真とか、映像コンテンツの中身とかは、そこまで価値は落ちない。むしろ価値の上がるコンテンツもある。
ただ街並みを撮っただけの何でも無い写真でさえ、20年前の写真となれば、当時をしのぶ資料としての価値が生まれてくる訳だ。
あぁ、これが文系と理系の差か、と思う。
ハードウェアに使ったお金は、結果的に無駄だったなと反省する結果になったものが多い。
一方、海外旅行に使ったお金は、形としてはほとんど何も残っていないけれど、価値のあるお金の使い方だったな、と今になって思う。
では、今から20年後も価値を失わないものって何だろう?
そういう視点でものごとを見る必要があるなぁとしみじみ考える次第。
VHSビデオデッキを作っていた人たちは、そのビデオデッキが、おそらく10年は持たないだろうという事、20年持つことは絶対に無いだろうということを解っていたはずだ。なのに、その問題を放置した。修理体制を充実させることもしなかった。ビデオデッキだけでなく、他の家電製品も全部そう。そして家電製品はやがて故障する。世界中に売りまくった家電製品が、世界中で片っ端から壊れまくるのに、だれもその面倒を見ない。ユーザーが困ろうが知ったこっちゃ無いという無責任な体質。そして故障とともにブランドイメージは地に堕ち、だれも日本メーカーの家電製品を買わなくなった。どうせすぐに壊れるなら、安ものの中華メーカー製でええやん、と。
壊れたら次を買ってくれるから売上UPになるだろう、なんて、根拠も無くお気楽に考えてたんだよね。なんてバカ。
本当に馬鹿だよね。自分達のしている事が、10年後、20年後に何をもたらすかという事すら想像できない馬鹿。バカの恐ろしいのは、それが集団になると、自分達が馬鹿だということに気付けなくなるということだ。恐ろしい話だ。