chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

新しく出来たお店

このコロナ禍の中、新規開店したお店があって、
たぶん閑古鳥なんだろうなぁと思って、行ってみたら、案の定閑古鳥。
 
客が俺一人。
 
さらにマズイのは、新しいお店だからスタッフもみんな新人なのだけれど、
「この調子ではこのお店はつぶれてしまう」
という危機感がスタッフに皆無なこと。
そりゃまぁ働いている人は時給いくらの話でしかないから、何なら客がいない方が楽でいいんだけどとでも言いたげな、やる気の無さ。
 
だめだこりゃ。
 
別に親しい訳でもない自分みたいな客が、何か役に立ちそうなことを、店の運営について何の発言権も無いバイトに何か言ったところでウザいだけだろうし
 
これは詰んでるわ。
 
これはオーナーの問題なんだろうなぁ。現場を放置しすぎ。
せっかく出来たお店が、自爆して死んでいくのを見守るしかできないってのはさびしいことだな。
 
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メイドカフェとかコンセプトカフェが流行った理由が何だったかというのを客の立場から言わせてもらうと、入店してからの第1声が「おかえりなさい」だったってのがすごく大きい。
 
ふつう、お店では「いらっしゃいませ」「ありがとうございました、またおこしくださいませ」という、あくまで他人が来て、他人が帰っていくっていう関係性の中での挨拶になる。
それが、メイドカフェとかコンセプトカフェでは、初めての客でも最初から「おかえりなさい」ってのが画期的だった。特に、1人ぐらししている男性にとっては。
 
職場と自宅を往復するだけで疲れ果てている独身のオッサンにとっては、「おかえりなさい」って言ってもらえるっていう、たったそれだけのことが、嬉しくて涙が出そうになったりする体験だったりするんですよ。病んでるなぁとは思うけど、これが珍しい話でもなくてね。
 
「お帰りなさい!」って迎えられて、「そうか、ここは俺の家なのか」って勘違いさせてさえもらえるならば、そりゃ通いもするし、お店の売り上げに貢献することも何ら惜しくは無い。俺の家だからね。
 
せっかくできた「自分の居場所」が、無くなったらいやじゃん。「このぐらいのお店ならテナント料がいくら、人件費がいくら、日々の経費がいくらでこれぐらいの売り上げが必要だから俺みたいな客が何人いればこの店は潰れずに済みそうだな」ってことぐらいは頭の中で計算した上で客をやってるんですよ。常連客ってのはね。
 
流行ってるお店は、何が偉いって、そこをちゃんと解ってるんだよね。どんなに忙しくても、お出迎えやお見送りだけは全部のお客さんにきっちり対応する。そこがキモだってことを解ってる。そこを解って無いお店との違いは、案外大きい。