chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

独りでいる時間が長すぎた

 
独りでいる時間が長すぎたな と思う。
 
一番最初は、まだ5〜6歳の頃、姉が高校で下宿するようになり、家にいなくなったこと。それまでは、姉が子守りをしてくれて一緒に遊んでくれていたので、自分が子供一人で家に居るということはほとんど無かったのだ。
姉がいよいよ下宿暮らしを始めるので出発するという、その時のことは、今でもよく覚えている。すげー泣いた。たぶん今までの人生の中で一番泣いた。今でも、あのときのなんともいえない悲しい気持ちを思い出すと泣けてくる。
 
その7年後、その姉は夏の水の事故で帰らぬ人となってしまって、これも、俺の子供の頃の出来事の中では、かなり大変な事件だったけど、・・・やっぱり幼い頃の経験というのは、なんかこう、自分ではどうにもならない部分で、自分という人間を形作っているのだろうな、と思う。
 
幼い頃の自分について、よく覚えているのは、レゴブロックがお気に入りで、友達といっしょによく遊んでいたこと。それから、絵本が大好きだったということ。親が定期購読かなにかで毎月送ってくるような絵本を頼んでいたんだと思う。最初は親や姉に読んでもらって、そのうち、だいたい覚えて、1人でも見て楽しめるようになった。絵本といえば、なぜだかよくわからないんだけど、1人で絵本を読んでいた時の印象ばかりが強く残っている。
 
絵本を読んで空想をふくらませて遊ぶということができるようになるにつれて、友達とあまり積極的に遊ばなくなったような気がする。絵本のことが友人と共通の話題にならないからだ。
 
もしあのとき、家が高校の近くで、家族みんなで一緒に暮らせて、絵本の代わりにバットとグローブを持って草野球しに行くような子供になっていたら、いまごろ自分はどんな人生を送っていただろうか、とか、ちょっと考えてしまう。