chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

「サマーウォーズ見たら死にたくなった」を勝手に代弁してみる

 
サマーウォーズ見たら死にたくなった
http://anond.hatelabo.jp/20090802001622
 
私はこの増田さんの気持ち、すげーよくわかる。っつっても、ご本人にどんな気持ちだったか確認したわけではないので、勝手な勘違いな部分がかなりあるだろうが、これをめぐる論説にはイマイチ、ピンと来るものがなかった。どうも気分が悪いので、勝手にこの気持ちを代弁してみる。
 
まず勘違いしてもらっては困るのは、けして「サマーウォーズ」という映画を、映画として批判しているわけじゃないという事なんだよ。「いい映画だよ。いい映画なんだよ。」って言っているじゃないか。本心から「いい映画だよ。いい映画なんだよ。」と思っているんだ。 そこを勘違いしてもらっては困る。
 
ではなぜ「死にたくなった」のか。自分と自分を取り巻く現実が絶望的だからだ。だから、「ちくちくと現実風味」が現実をフラッシュバックさせてしまい、その「現実」に「死にたくなった」のだ。批判の矛先は映画に向いているのではない。批判の矛先は、映画によってフラッシュバックさせられた「自分と自分を取り巻く現実の社会」の方に向いているのだ。
 
強いて言うなら、せいぜい「アニメ映画の中でまで、現実をフラッシュバックさせないでほしかったなぁ・・・」というボヤキまで。だからといってアニメ映画を悪く言うのは筋違いだということぐらいは解っているよ。くどいけど、「いい映画だよ。いい映画なんだよ。」って言っているじゃないか。映画「は」、いいんだよ。
 
「死にたくなった」という表現に嫌悪感を持つ人には、気分を害して申し訳ないと思う。でも、じゃぁ、みんなでそれを言うのを止めて、あなたが表層だけ穏やかな日常をすごせれば、それで良いんですかね。「死にたくなった」と心の中で思っている人がそこらじゅうに居るかもしれないのに?。せめてそんな、暗黒政府に言論統治された民衆みたいなことには、なりたくないね。だから、増田にこういうことを書くことにも、一定の意義がある。
 
それから、「非モテが死にたくなってもべつにいい」なんて他人事みたいに言っている人、思ったことをそのまま書くのは結構なのだけど、その考えは甘いと指摘しておく。おまえらは「秋葉原無差別殺傷事件」から何も学んでないようだな。「死にたくなった」という心境は、「誰でもいいから皆殺しにしてやりたい」という心境と裏表だってことに気付け。自殺する前に通り魔殺人をしませんと誓約書が書かれているわけじゃないってことに気付け。
今日び、「皆殺しにしてやる」なんてぶっそうなことをインターネットで書いたら30分後には警察のお世話になりかねないご時世ですからね、増田といえども、もうちょっと穏便な言い方に改めなくてはならない。それが「死にたくなった」という表現なんですよ。根は深いんですよ。
 
参照
非モテが死にたくなってもべつにいいけど、殺したくはない
非モテが死にたくなってもべつにいいんじゃね?
 

 
ブコメ返信:
確かにブーメランな所はありますね。でも、さすがに、人が生きるか死ぬかっていう話をしている時には、人として、言っていいことと悪いことがあると思うんだぜ。間違ってるかなぁ。