chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

ねんきん特別便が後押ししたデフレ

 
去年の物価上昇から一転して今年はデフレが加速しているというニュース。
「デフレ公式宣言」に動く政府の思惑 --- JB press
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/2165

日本経済の実物的側面は改善する一方、デフレの定着は明確に --- ラスカルの備忘録
http://d.hatena.ne.jp/kuma_asset/20091116/1258378798
 
円高とか原油価格の低下で商品の値段が下がって安く買い物できるんだから、給料も上がらないどころか下がり気味の昨今、これは有難い話のはずなのに、なんでデフレがそこまで悪者にされるのか、イマイチ納得できてなかったりする。デフレは借金している人にはマイナスだが、貯金している人にはプラスなので、差し引きでは、良くも悪くも無いだろうと思うんだが。俺、頭悪すぎ?
 
ねんきん特別便がどれぐらいデフレ圧力として機能したか、という統計データはざっとググったところでは出てこなかったけれど、もしこれを数値化したら面白い結果が出るだろうと思う。私個人についていえば、定年後に月7万でどうやって生活するか具体的に考えた。普通に考えれば、貯金して老後に備えるしかないし、月7万で生活できるようになるための知恵を付けていかなくてはならない。すなわち、どう転んでも、今より出費を抑えることを真剣に考えなくちゃという、きっかけになった。
もし、今現在を、月7万で生活できる生活スタイルに改めることができたなら、老後の心配は無くなるし、老後のための蓄えもできるし、一石二鳥だ。そう考えた人は私だけじゃないはずだ。これがどれほどのデフレ圧力か、あなどってもらっては困るよw。
 
たぶん、政府で政策を練っているような人たちには、そういうリアルな年金の問題がちっとも実感として理解できないんだろう。ねんきん特別便がデフレ圧力として働いたなんて想像もつかないのかもしれない。なぜなら、彼らには手厚い年金が保障されているから。
 
実際問題としては、自分が年金をもらう年齢になる前に、ひどいインフレ状態になって、年金なんて何の役にも立たなくなっている可能性はかなり高いんじゃないかと思っている。このままデフレが進んで、月7万で贅沢な生活ができるようになる、なんてことは、まずあり得ない。産業構造的に考えて。むしろ、「年金は必ず支払われます!」っていう約束が守られる代わりに、その頃には紙切れ程度の価値しかなくなっているっていう可能性も疑っておいた方がいい。一度資金が海外に逃げ始めたら、あっという間だろうからね。自衛手段はよく考えておかなくちゃ。