chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

同人ハードウェアを実現するには

 
同人誌ってあるじゃん。趣味で漫画書いて、印刷屋さんに印刷・製本してもらって、即売会で売る、という。
同人誌があるなら、同人ハードウェアがあってもいいじゃん、という話は前にもネタにしたことがある。まぁ一応、コミケとかでも、少しはあるよ。電子キットとか持ってくる人。だけど、同人誌のような大きな流れには、なかなか、ならない。
 
なんでか。
 
まず、同人誌における「町の印刷屋さん」に相当する仕事をしてくれる業者が存在しない。素人向けに小ロットで対応してくれる基板屋さんは増えてきたが、基板を作るだけだ。そこから部品を集めて実装して・・・というと、普通、非常に高額になる。この手のサービスはチャージ5000円/hとか普通に取るからね。業務用ならそれでも払うんだが、趣味でこの金額は、普通は許容できない。
 
需要としては、「同人ハードウェア」って、あると思うんだよな。で、これを活性化させるには、同人誌でいう所の「印刷屋さん」に相当する業者があればいい、ということになる。趣味で設計されたハードウェアを、リーズナブルな価格で複製する仕事ね。
 
なんだが、国産だと人件費が高すぎる。手持ち弁当でタダ働きでやるという方法もあるが、それではスケールアウトしない。だから、フィギュアみたいに、複製の仕事は東南アジアでやればいいんじゃないか、というアイデアは当然出てくるよな。
 
ここで最後に問題になるのは、品質の事だよな。オリジナルが素人の設計の物、という事を想定すると、同人誌で絵が下手だったなら「絵が下手くそ」というだけの話で済むのに対して、ハードウエアの場合、初期不良とか、バラツキで動かないとか、動いてもすぐ壊れるとか、最悪、発火したとか爆発したとかなったら大変。 これの対処を設計者に丸投げ、というと、これまた趣味でやってる人にはとても対応しきれない話になる。つまり、アフターサービスをする部隊も必要になるわけだが、これは言語の壁があるので簡単に外国に移せない。うーむ。 こういうのを、インターネットと、その上に形成されたコミュニティで解決できるようになればいいんだが、しかしソフトウエアと違って「現物」がからむ話になると、もののやり取りのための発送とか受け取りとか、煩雑だよなぁ。