歯医者の待合室でTV番組が垂れ流されてた。
高校野球の中継は頑張ってると思う。家庭用TVの大画面化&高解像度化に合わせて、ちょっと引いて広角で撮ったような絵が増えている。ノウハウの蓄積をちゃんと生かしてる感じ。
ヤバイのは普通の番組やCM。画質が良くなって画面が大きくなったのに、昔のブラウン管TV時代の手法そのまんまで、番組づくりをしている。要するに、顔のアップの多用。これが酷い。大画面&高画質で顔のドアップなんか映された日にゃ、厚化粧がバレバレで醜い事この上ない。心臓に悪いと思うんだが、こんなんでいいと思ってるのかこいつらは。意味が分からない。
例えば、映画と昔のテレビでは、構図の取り方が全然異なっていた。鑑賞される環境が全く違うからだ。映画は画面が大きいこと前提なので、ドアップは何か特殊効果的な事を狙うとか、特に重要な場面でしか使われない。ドアップの連続ばかりで画面がパタパタ切り替わるなんてことは稀。これに対して昔のTVは画面も小さく、解像度も低かったから、顔のアップが多用された。
今は平均的なTVの画面が大きくなって解像度も上がったのだから、もっと映画的な構図の方が見栄えがすると思うんだが、TVの番組制作者はそういう事に鈍感なようだ。
・・・でもまぁ携帯で見るような人も居るのだろうし、画面サイズ毎に違う番組を作るというわけにも行かないか。