chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

人に仕事を教えるという事

仕事の教え方について、これは学校のような先生と生徒の関係を模倣するのではなく、どちらかというと自動車の教習所スタイルで行くことが重要なんだな、と今さらながら思った。
 
教官が運転席に座り、生徒が補助席に座り、教官がいくら運転手順についてこと細かに教えても、それだけで生徒が運転できるようになることはない。
 
なにはともあれ、まずは生徒が運転席に座らないことには何も始まらないのだ。
 
そして、最初はゆっくり車を動かす所から、次に教習所の簡単なコースを走らせ、段階的にすこしづつ難しい運転ができるようにしていく。最終的には市街地や高速道路での教習も行う。
 
これが、会社の仕事の教え方となると、「教官が運転席に座って運転の仕方の見本を見せるばかりで、生徒がいつまでたっても運転席に座れない」というケースが多すぎやしないか、と思ったのだ。それでは何年経っても運転技術は見につかない。なのに、「もうさんざん運転を見せてきたよな。明日からお前が運転席に座れ」とか言われて、いきなり市街地を走ったり高速道路を走ったりすれば事故るに決まっている。実際の仕事が高速道路で済めばましなほうで、実際は鈴鹿のレーシングサーキットのような難易度の仕事だったりする場合もある。それで事故って怒られるっていう状況は、理不尽にもほどがある。
 
問題は、「あらゆる仕事に関して教習所コースを準備する」ということは経済的に無理、ということだ。教習所コースのない仕事をどうやって教えていくのか。
 
まずは、教える側が、「本当は教習所コースが必要なんだけど、いきなり市街地の実習で申し訳ない」という自覚を持つところから始めないといけないんだろうな。