chintaro3の日記 

基本、チラ裏です。書いておくと頭の中が整理できますゆえ。

雨の子

ネタ元:
togetter.com
 
Togetterで見た人たちの反応が面白かったので、会社終わってから見てきたよ。
 
感想。俺的にはかなりいい映画だった。カメ止めより評価できる内容。
 
ただし、見る人を選ぶ映画だなこれは!!!!!
 
00年代のエロゲはやってないので(90年代は2本ぐらいやった)、Togetterの人たちほどには熱くなれないが、まぁ、だいたいわかるつもり。今からでもやってみようかな。
 
この、解る・解らないってどういうことかというと、例えば有名な宮崎アニメのラピュタがあるじゃん。「天空の城ラピュタ」。僕らの世代にとっては超名作だけど、今の若い人が見てもあんまり響かない。なんでかというと、70年代~80年代の日曜名画劇場みたいな、18世紀~19世紀の欧米を舞台にしたアニメシリーズをがっつり見てないから。そういうアニメをガッツリ見た上でラピュタを見ると、映画の中で出てくる色々な小物の意味が、説明されなくても解るのよ。その背景にある、描かれていない膨大なストーリーを勝手に見る側がイメージして頭の中で膨らませる事ができる。それをふまえての、あの映画、あのストーリー、に感動できるという構造がある。うわべだけをなぞったのなら、「妙なSFアニメ」の域を出ない。それでは名作でも何でもない訳。
 
天気の子も、それと似た部分があって、00年代のエロゲをやりこんだ人たちは、描かれていないストーリーをいろんな所から勝手に読みとることができちゃうのね。それをふまえての、本編のあのストーリーの意味を解釈するから感動できる。
 
でもまぁそういう人ばかりじゃなくても、「世界なんてもともと狂ってんだよ」っていうセリフはかなり良い。無駄におどおどしてる人に向かってそう言いたくなる場面は確かにある。映画の表面的なことしかわからなくても、そこだけ印象に残ってくれれば、映画作品として十分成功なのかもしれない。